グルタミンが筋トレに効果的な理由5選|摂取量・タイミング・おすすめサプリ
「グルタミンって筋トレに本当に必要なの?」「プロテインだけじゃダメなの?」と疑問に感じている方は多いのではないでしょうか。
グルタミンは体内に最も多く存在するアミノ酸であり、筋肉の分解抑制や免疫力の維持など、トレーニングをする人にとって見逃せない働きを持っています。
しかし、効果や正しい飲み方を知らないまま摂取しても、その恩恵を十分に受けることはできません。
この記事では、グルタミンの5つの効果と正しい摂取量・タイミング、初心者におすすめのサプリまで徹底解説します。筆者自身もパーソナルトレーニング7ヶ月目でグルタミンを活用しているので、リアルな体験談も交えてお伝えします。
グルタミンとは?筋トレに重要なアミノ酸の基礎知識

グルタミンの効果を理解するために、まずはグルタミンがどのような栄養素なのかを知っておきましょう。基礎知識を押さえることで、なぜ筋トレをする人にとってグルタミンが重要なのかがはっきり分かります。
グルタミンは体内で最も多いアミノ酸
グルタミンは、タンパク質を構成する20種類のアミノ酸のうちの1つです。最大の特徴は、体内に存在する遊離アミノ酸の中で最も多い量を占めているという点。具体的には、筋肉中の遊離アミノ酸の約60〜70%がグルタミンで構成されています。
グルタミンは筋肉や血液中に豊富に蓄えられており、エネルギー源としてだけでなく、免疫細胞や腸の粘膜細胞のエネルギーとしても利用されます。つまり、グルタミンは筋肉だけでなく、体全体のコンディションを支える重要なアミノ酸なのです。
「非必須アミノ酸」なのにサプリで摂るべき理由
アミノ酸は大きく「必須アミノ酸(9種類)」と「非必須アミノ酸(11種類)」に分けられます。必須アミノ酸は体内で合成できないため食事から摂取が必須ですが、非必須アミノ酸は体内で合成できます。グルタミンは非必須アミノ酸に分類されるため、「わざわざサプリで摂る必要はないのでは?」と思う方もいるかもしれません。
しかし、グルタミンには大きな落とし穴があります。ハードなトレーニングや風邪、ケガなど、体にストレスがかかると体内のグルタミンが大量に消費され、体内で合成するだけでは追いつかなくなるのです。
特に筋トレを週2回以上行っている方は、日常的にグルタミンの消費量が多い状態にあります。体内の合成量だけに頼っていると、筋肉からグルタミンが取り出されて筋肉の分解が進んでしまう可能性があるのです。だからこそ、サプリメントを活用して積極的にグルタミンを補給することが推奨されています。
グルタミンとグルタミン酸の違い
グルタミンと非常によく似た名前の栄養素に「グルタミン酸」があります。名前は似ていますが、この2つはまったく別のアミノ酸です。
グルタミン酸は「うま味」の成分として知られ、昆布やトマト、チーズなどに多く含まれています。調味料の「味の素」の主成分もグルタミン酸ナトリウムです。一方でグルタミンは、筋肉の分解抑制や免疫機能のサポートなど、体のコンディション維持に関わるアミノ酸です。
筋トレにおけるグルタミンの効果5つ

ここからは、筋トレをする人にとって特に重要なグルタミンの効果を5つ紹介します。どれも研究によって報告されている効果であり、トレーニング効果を高めるうえで見逃せないものばかりです。
効果①|筋肉の分解を抑制する
グルタミンの最も重要な効果が、筋肉の分解(カタボリック)を抑制する作用です。
ハードなトレーニングを行うと、体は強いストレスを受けます。このストレスに対抗するためのエネルギーを生み出そうと、体は筋肉中のグルタミンを取り出して利用します。これが筋肉の分解です。せっかく筋トレで筋肉を鍛えても、同時に分解が進んでしまっては効率が悪いですよね。
しかし、サプリメントなどで外部からグルタミンを補給しておけば、体は筋肉からグルタミンを取り出す必要がなくなります。つまり、血中のグルタミン濃度を高く保つことで、筋肉の分解を防げるのです。
効果②|筋肉の回復を促進する
グルタミンには、トレーニング後の筋肉の回復を早める効果も報告されています。ある研究では、グルタミンの摂取によりトレーニング後72時間の回復期間において、筋肉痛が軽減し筋力の回復が促進されたという結果が示されました。
筋肉の回復が早まるということは、次のトレーニングまでのインターバルを短縮できる可能性があるということです。週2〜3回のトレーニングを行っている人にとって、回復の速さはトレーニング頻度を維持するうえで非常に重要なポイントになります。
「トレーニングの翌日に筋肉痛がひどくて日常生活に支障が出る」という初心者の方にとっても、グルタミンによる回復促進は大きなメリットです。
効果③|免疫力を高める

グルタミンは、リンパ球やマクロファージ、好中球などの免疫細胞の重要なエネルギー源です。体内のグルタミンが十分に存在することで、これらの免疫細胞が正常に機能し、風邪やウイルスに対する抵抗力が高まります。
実は、ハードなトレーニングをした直後は一時的に免疫力が低下することが知られています。「筋トレを始めてから風邪を引きやすくなった」という声を聞いたことはないでしょうか。これはトレーニングのストレスによって血中のグルタミン濃度が低下し、免疫機能が一時的に落ちることが一因とされています。
効果④|腸内環境・消化管機能をサポートする
グルタミンは小腸の粘膜細胞にとって最も重要なエネルギー源です。腸の粘膜は栄養素を吸収する場所であり、同時に細菌やウイルスの侵入を防ぐバリアの役割を果たしています。
体内のグルタミンが十分にあると、腸の粘膜が健康な状態に保たれ、絨毛(じゅうもう)と呼ばれる栄養吸収のための突起も正常に機能します。逆にグルタミンが不足すると粘膜が萎縮し、栄養の吸収率が低下するだけでなく、バリア機能も弱まってしまいます。
筋トレをする人はタンパク質を多く摂取する傾向にありますが、プロテインや鶏肉などの動物性タンパク質は消化管に負担がかかりやすいです。グルタミンを摂取することで消化管の機能をサポートし、摂った栄養素の吸収効率を高めることが期待できます。
効果⑤|成長ホルモンの分泌を高める
研究により、グルタミンの摂取が成長ホルモンの分泌を高める作用も報告されています。成長ホルモンは筋肉の合成を促進したり、脂質の代謝を高めたりする重要なホルモンです。
成長ホルモンの分泌が増えることで、筋肉の成長が加速するとともに、体脂肪の燃焼効率もアップすることが期待できます。筋肉を増やしながら脂肪を減らしたいという、多くのトレーニーが目指すボディメイクをサポートしてくれる効果です。
グルタミンの正しい飲み方|摂取量・タイミング・注意点

グルタミンの効果を最大限に引き出すためには、正しい摂取量とタイミングを知っておくことが重要です。ここでは、初心者でも迷わないように具体的な飲み方を解説します。
1日の摂取量の目安は5〜15g
グルタミンの1日あたりの推奨摂取量は5〜15gが一般的です。初心者の方はまず1回5gから始めて、体の調子を見ながら徐々に増やしていくのがおすすめです。
トレーニングの強度が高い日は10〜15g、休息日は5g程度と、その日の活動量に合わせて調整するのも良いでしょう。なお、ホエイプロテイン100gあたりにも約5g程度のグルタミンが含まれているため、プロテインを飲んでいる方はその分も考慮に入れてください。
ベストな摂取タイミングはトレーニング直後
グルタミンを摂取するベストタイミングは、トレーニング直後です。トレーニング直後は筋肉の合成と分解が最も活発に行われている時間帯であり、グルタミンの必要量も急増しています。このタイミングでグルタミンを補給することで、筋肉の分解を最小限に抑えつつ、回復を促進できます。
グルタミンはアミノ酸なので消化吸収が非常に速く、摂取後すぐに血中に取り込まれます。そのため、効果が欲しいタイミングで飲んでもしっかり間に合うのがメリットです。
トレーニング直後以外では、就寝前や起床時の摂取もおすすめです。就寝中は成長ホルモンの分泌が盛んになり、体の修復が行われるため、就寝前にグルタミンを補給しておくと回復効果がさらに高まります。また、起床時は長時間の空腹状態で体内のグルタミンが減少しているため、朝食前に補給するのも効果的です。
トレーニング前の摂取は避けるべき?
「筋肉の分解を防ぐなら、トレーニング前に飲んだ方がいいのでは?」と思う方もいるかもしれません。しかし、実はトレーニング前の大量摂取はあまり推奨されていません。
その理由は、グルタミンが分解される過程でアンモニアが発生するためです。トレーニング前にグルタミンを大量に摂取すると、発生したアンモニアが疲労感を増す可能性があります。トレーニング後であればアンモニアの除去能力も高まっているため、大きな問題にはなりません。
プロテインやEAA・BCAAとの優先順位
筋トレ用のサプリメントは種類が多く、「何から揃えればいいか分からない」という初心者の方も多いでしょう。結論から言うと、サプリメントの優先順位は以下のとおりです。
- プロテイン(ホエイプロテイン):最優先。筋肉の材料であるタンパク質を効率的に摂取できる
- EAAまたはBCAA:トレーニング中の筋肉合成促進・分解抑制に効果的
- クレアチン:筋力・パフォーマンス向上のエビデンスが豊富
- グルタミン:筋肉の分解抑制・回復促進・免疫サポート
グルタミンは上記の中では4番目の優先順位ですが、プロテインとEAA/BCAAを既に摂取している方がさらにトレーニング効果を高めたい場合に追加すると非常に効果的です。特に減量期で免疫力が落ちやすい時期や、トレーニング頻度が高く回復が追いつかないと感じている方にはおすすめです。
また、EAAやBCAAをトレーニング前〜中に摂取している方は、グルタミンはトレーニング直後に飲むことで、役割分担が明確になりサプリメントの効果を最大化できます。
グルタミンを多く含む食品と食事からの摂取の注意点

グルタミンはサプリメントだけでなく、日常の食事からも摂取できます。ここでは、グルタミンが豊富に含まれる食品と、食事からの摂取における注意点を解説します。
グルタミンが豊富な食品リスト
グルタミンは主にタンパク質が豊富な食品に含まれています。以下は、グルタミンの含有量が多い代表的な食品です。
- 肉類:牛肉、鶏肉、豚肉
- 魚介類:マグロ、カツオ、サーモン
- 卵
- 大豆製品:豆腐、納豆、味噌
- 乳製品:チーズ、ヨーグルト
- 小麦粉:パン、パスタなど
筋トレをしている方であれば、鶏むね肉や卵、マグロなどは普段の食事に取り入れている方も多いでしょう。これらの食品はタンパク質の摂取だけでなく、グルタミンの補給源としても優秀です。
食品からの摂取が難しい理由
しかし、食品だけで十分なグルタミンを摂取するのは実は簡単ではありません。その理由は、グルタミンが「水」と「熱」に弱いという特性を持っているからです。
肉や魚を調理する際は加熱するのが一般的ですが、加熱によってグルタミンの成分は変性してしまいます。また、お酢などの酸性食品と組み合わせた場合もグルタミンの成分が壊れることが知られています。つまり、食品に含まれるグルタミンの全量を体内に取り込むのは非常に難しいのです。
もちろん、食事からの栄養摂取が基本であることは変わりません。タンパク質が豊富なバランスの良い食事を心がけたうえで、不足分をサプリメントで補うという考え方が理想的です。
初心者におすすめのグルタミンサプリ3選

グルタミンの効果と飲み方を理解したところで、初心者でも手に取りやすいおすすめのグルタミンサプリを3つ紹介します。いずれもパウダータイプで、プロテインやドリンクに混ぜて手軽に摂取できるものを厳選しました。
①マイプロテイン L-グルタミン パウダー
世界中のトレーニーから支持されているマイプロテインのL-グルタミンパウダーは、グルタミンサプリの定番商品です。ノンフレーバー(無味)なので、プロテインシェイクやBCAAドリンクに混ぜても味を邪魔しないのが大きなメリットです。
- ノンフレーバーでプロテインに混ぜやすい
- ビーガン対応で幅広い方が利用可能
- セール時に大幅割引されることが多く、コスパに優れる
- 世界的ブランドの安心感
マイプロテインは定期的にセールを開催しており、まとめ買いでさらにお得に購入できます。すでにマイプロテインのプロテインを愛用している方は、一緒に購入すると送料の面でも効率的です。
②ハルクファクター L-グルタミン パウダー
国内ブランドのハルクファクターが販売するグルタミンパウダーは、コストパフォーマンスの高さで人気を集めています。人工甘味料・香料不使用の純度100%L-グルタミンで、低臭製法を採用しているため、グルタミン特有の風味が苦手な方にもおすすめです。
- 純度100%のL-グルタミン
- 人工甘味料・香料不使用で安心
- 低臭製法でグルタミン特有のニオイを軽減
- 同カテゴリーの中でも手頃な価格帯
販管費を抑えることでリーズナブルな価格を実現しており、グルタミンを初めて試してみたい方にもぴったりです。Amazonでのレビュー評価も高く、コスパ重視の方に特におすすめできます。
③ゴールドジム グルタミンパウダー
世界的に有名なフィットネスブランド「ゴールドジム」が手がけるグルタミンパウダーは、品質にこだわる方におすすめの商品です。100%L-グルタミンを使用し、国内GMP管理工場で製造されている安心感があります。
- 100%L-グルタミン使用
- 国内GMP管理工場で製造
- トップアスリートのフィードバックを反映した品質
- ゴールドジムプロショップでも販売される信頼のブランド
比較的高価格帯の商品ではありますが、品質と信頼性を考えれば納得の内容です。長期的にトレーニングを続けていく方や、品質にこだわりたい方に向いています。
【実体験】パーソナルトレーニング7ヶ月目の僕がグルタミンを使う理由

ここからは少し個人的な話になりますが、僕自身のグルタミン活用体験をお伝えします。
僕は2025年7月にパーソナルトレーニングを開始し、現在7ヶ月目になります。開始当初の体重は84kgでしたが、まず増量期で91kgまで増やし、その後の減量期で79kgまで落とすことに成功しました。ベンチプレスは40kg×12回からスタートして、現在は80kg×10回まで伸びています。
この減量期で特に実感したのが、グルタミンの回復と免疫面でのサポートです。減量期はカロリーを制限しているため、どうしても体のコンディションが落ちやすくなります。実際に減量初期は風邪を引きそうな感覚が続くことがありましたが、グルタミンを取り入れてからは体調を崩すことなくトレーニングを継続できています。
もちろん、グルタミンだけで結果が出ているわけではなく、パーソナルトレーナーの指導のもとで食事管理とトレーニングを継続していることが大前提です。ただ、サプリメントの中でもグルタミンはプロテインの次に体感が得られやすいと感じています。特に減量期やトレーニング頻度が高い時期には、強くおすすめしたいサプリメントです。
グルタミンに関するよくある質問

最後に、グルタミンに関して初心者の方からよく寄せられる質問にお答えします。
グルタミンに副作用はある?
グルタミンは食品にも含まれるアミノ酸であり、推奨量の範囲内であれば副作用の心配はほとんどありません。研究では1日40gまで摂取しても過剰摂取による合併症は報告されていないとされています。
ただし、一度に大量に摂取するとお腹がゆるくなる場合があります。1回の摂取量は5〜10gに抑え、1日の合計で20〜30g程度にしておくのが安心です。また、腎臓や肝臓に疾患がある方は、摂取前に医師に相談することをおすすめします。
グルタミンは筋肥大に直接効果がある?
正直に言うと、グルタミン単体での筋肥大効果については明確なエビデンスがまだ十分とは言えません。一部の研究では、グルタミンがトレーニングによる筋肥大やパフォーマンス向上に直接的な効果があるという証拠は限定的であるとされています。
しかし、グルタミンの本質的な価値は「筋肉を直接増やすこと」ではなく、「筋肉を守り、回復を助け、コンディションを整えること」にあります。筋肉の分解を抑制し、免疫力を維持し、消化管機能をサポートすることで、結果的にトレーニングを長期的に継続できる環境を作ってくれるのです。
初心者はグルタミンから始めるべき?
筋トレを始めたばかりの初心者の方は、まずプロテインの摂取を最優先にしましょう。トレーニング後に十分なタンパク質を摂ることが、筋肉の成長にとって最も基本的なステップです。
プロテインを日常的に摂取する習慣が身についてから、EAAやBCAAを追加し、さらにその上でグルタミンを導入するという段階的なアプローチがおすすめです。サプリメントを一度にすべて揃える必要はありません。自分のトレーニング歴や体の反応を見ながら、少しずつサプリメントの種類を増やしていきましょう。
ただし、もしあなたが減量期に入っている、またはトレーニング後に風邪を引きやすいと感じているなら、初心者でもグルタミンを早めに取り入れる価値は十分にあります。
まとめ|グルタミンを味方につけて筋トレ効果を最大化しよう
この記事では、筋トレにおけるグルタミンの効果や正しい飲み方、おすすめのサプリメントについて解説しました。最後に、ポイントを整理しておきましょう。
グルタミンは「筋肉を爆発的に増やすサプリ」ではありませんが、筋肉を守り、回復を助け、体調を整えてくれる縁の下の力持ちのような存在です。筋トレを長く続けていくうえで、コンディションの維持がいかに大切かは、トレーニングを続けるほど実感するはずです。
特に、減量期で体脂肪を落としながら筋肉量を維持したい方、トレーニング後の回復をもっと早めたい方、風邪を引きやすいと感じている方には、グルタミンは強力なサポーターになってくれるでしょう。
まだグルタミンを試したことがない方は、まずは1回5gからスタートしてみてください。プロテインに混ぜるだけなので、手間はほとんどかかりません。小さな一歩が、あなたの筋トレライフをさらに充実させてくれるはずです。